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韓国大統領、過去の歴史克服で日本に誠実な対応求める ロイター
【主張】賠償要求 日本相手だとなぜ混乱? 産経新聞社説 韓国の盧武鉉大統領が日本との過去に関し改めて「謝罪」を要求した。「またか…」という思いが強い。韓国はいったい何回、謝れば気がすむのだろう。一九九八年、金大中大統領と小渕恵三首相が署名した「日韓共同宣言」の「謝罪と反省」はついこの前のことだ。当時、金大統領は「私の訪日で過去は清算された。もう過去のことを外交問題にすることはない」といっている。 しかし国と国との間で公式文書をいくら作っても、韓国では大統領が代わるとまた「謝れ」という。 しかも今回は新たに日本に「賠償」まで要求している。日本統治時代(一九一〇−四五年)の過去にかかわるいわゆる「補償問題」は、一九六五年の日韓国交正常化の際にすべて解決ずみということが最近、韓国で公開された韓国政府の外交文書でも確認されたのではなかったのか。 「三・一独立運動記念式典」の大統領演説だけに、日本政府サイドなどでは「国内世論に配慮した結果ではないか」といった見方があるが、日本側としてはそう考えるしかない。外交的には理解に苦しむ発言だからだ。 盧武鉉政権の対日外交には混乱に近いブレが見られる。たとえば昨年十二月の日本での日韓首脳会談もそうだ。双方の合意で会談場所を鹿児島県指宿と発表していながら、韓国側は直前になって「征韓論を主張した西郷隆盛の故郷は困る」と場所変更を求めた。日本の「天皇」という呼称についても、金前政権は「国際慣例にしたがって相手の呼称を尊重する」と内外に公表しているが、盧大統領は今年の年頭記者会見で「普遍的な呼称かどうか確認していないため、天皇というべきか日王というべきか準備ができていない」と曖昧(あいまい)な発言をしている。 今回、日本人拉致問題では日本世論の北朝鮮批判を牽制(けんせい)するような発言さえ出ている。これは明らかに北朝鮮を利するものだ。 韓国は日本相手となると国際的な常識からはずれた動きをする。革新政権らしい改革や過去否定は国内的には結構だが、相手のある外交や国際関係での混乱やブレは困る。「将軍様の国」とは異なる、外交的に安心できる国になってほしい。北朝鮮を前に日韓が対立している時ではない。 日本政府はハッキリと不快感を表明するべき。
by aterui_1
| 2005-03-03 10:41
| 国内
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