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ヘ根強いカースト差別 インドの学校給食騒動 ロイター
[パトナ(インド) 17日 ロイター] インドで最も発展の遅れている地域のとある学校が、給食のデザートを調理しているのがカースト制の最底辺にあたる「ダリット」に属する女性だったという理由で、生徒に昼食を与えるのをやめたという。 ダリットは「不可触賤民」とも呼ばれる。ダリットのすぐ上にあたる牧民のカースト「ヤダヴ」に属する2名が、公立学校の給食に出されるライスプディングの調理係にダリットの女性が採用されたと聞きつけ、給食の支給をやめさせたことを地元新聞が伝えた。 地方役員のチャイタナ・プラサドは、教育委員会がこの事件を捜査中だとロイターに語った。事件はビハール州の州都パトナから130キロの街パタリで起こった。ビハール州ではここ数十年でも、何百人もの人がカースト問題絡みのいざこざで命を落としているという。 現在カースト差別は違法となったにもかかわらず、ダリットを人間以下のものとみなしていやがらせをしたり、殺しすらするインド人は後をたたない。ダリットは10億を越えるインド総人口の16パーセントを占めている。 公立学校では、貧困および栄養失調を撲滅する国家計画の一環として、毎日給食を支給している。 カースト制はヒンドゥー教のある国、インドやネパールに根付いている(イスラム教・密教・仏教などもあるが)。 遠い祖先から受け継いだ「カースト」から逃れられない呪縛・・・ これを外から見て「差別」というのは容易いが、ヒンドゥー教信者からみれば当たり前のこと。これを「平等」にすることは宗教否定になるわけで、イスラムに対するその他宗教国の無理解な押し付けと同じ事。 だからといって私はカースト制を肯定なんかしない。理解もできない。 この事件、ホンネのところは解らない。 「カースト差別は違法」がインド社会にどれだけ浸透しているのか・・・ 現代に合った方法でヒンドゥーの人々自身による改革をしてもらいたいものだ。
by aterui_1
| 2005-05-20 17:25
| 国際
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